娘への愛を胸に
一周忌を迎える日がやってきました。
娘への思い、そして共に過ごした瞬間を思い出し、心を捧げるこの日。
まだ一年しか経っていない。この痛みといつまで共にいるのだろうかと思ってしまうのです。
心の痛み悲しみとは一生付き合っていかなければならないものだと分かってきました。
娘を失った痛みと共に生きる
彼女の存在は、今ある私たちの幸せを気づかせてくれました。
なんてことは言えません。
気づきや学びのために娘を喪うだなんて代償が大きすぎます。
娘が生きていてくれれば、学びも気づきも正直いりません。
私たち夫婦は喪失の痛みと向き合い生きていくことにしました。
この悲しみ苦しみこそが、僕たちが彼女をいかに愛していたかの証拠であると思っています。
前を向くのが正しいことではない
一周忌の日、私たちは彼女の生き様を称えました。
誕生日会を開き、彼女が旅立っていった場所へ行き、静かな時間を過ごしました。
人は言います。
『前を向け』『しょうがないことだ』『これを学びにしなさい』『元気をだせ』
こんな言葉は無視でいいです。その人の善意ではあるけれど
この言葉は痛みを抱える人のための言葉ではなく
元気を出して欲しい自分のための言葉だからです。
喪った痛みは僕たちだけのもので、それにどう向き合うのかも僕たちの自由です。
喪った痛みは人それぞれ、時間の過ごし方も人それぞれなのです。
僕たち夫婦は苦しみ・悲しみを抱き続けることが、どんなに彼女を思っていたか、愛していたかの裏返しだと思っています。
悲しみを否定されたくはないのです。
愛と悲しみは永遠に続く
娘が肉体的にはいなくなったかもしれませんが、その愛は永遠に私たちの心に生き続けます。
娘への愛・悲しみを胸に、私たちは彼女をいつも思い出し、心に抱き続けます。
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